作者：John 在深港
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最近、広東省の上半期の経済データが公表されました。前年比で 3.9％の成長率で、全国の 5.0％の成長率よりも 1.1 ポイント低いです。また、3.9％の成長率は価格調整後のものであり、今年の上半期のデータを昨年の上半期のデータで割る名目成長率は実際には 3.7％しかありません。全国の経済規模で最も大きな省である広東省のこのパフォーマンスは本当に見るに耐えません。以前は広東省が全国経済を牽引していましたが、今では広東省は常に足を引っ張っている状態です。他の省市と比較して、広東省の成長率は最低水準にまで落ちています。広東省の成長率よりも低いのは、現時点では海南省、広西省、雲南省の 3 つの省だけです。全国のトップの広東省が一体何の問題を抱えているのでしょうか？広東省のデータを整理しました。3 つの主要産業から見ると、第一次産業は 3.1％成長しました。第二次産業は 5.7％成長しました。第三次産業は 2.7％成長しました。明らかに問題は第三次産業、つまりサービス業にあります。経済成長を牽引する伝統的な「三つの馬車」で見ると、広東省の投資、消費、輸出のうち、2 つが停滞しています。消費は非常に低迷しており（1.2％成長）、投資は直接的なマイナス成長です（1.5％減少）、唯一輝いているのは輸出（13.8％成長）です。広東省の消費データを見てみましょう。上半期、全省の社会消費品小売総額は 2.35 兆元で、前年比で 1.2％成長しました。営業所在地別に見ると、都市部の消費品小売額は 0.6％成長し、田舎の消費品小売額は 4.9％成長しました。思いもよらないことですが、実際には田舎の消費はまだまだありますが、都市の消費はほとんど停滞しています。もちろん、現在の都市の消費は一般的に田舎の消費に及びません。全国的に見ると、上半期の田舎の消費品小売額は 4.5％成長し、都市は 3.6％成長し、その差は 0.9 ポイントです。しかし、広東省ではその差が 4.3 ポイントあり、非常に顕著です。都市の消費とは実質的には都市の消費です。0.6％の成長率は、現在の広東省の都市部の人々が消費を増やせなくなったことを示しています。深圳、広州、佛山、莞、惠州の 5 つの都市は、広東省経済の 7 割以上を占めています。これらの都市の消費がどのような状況かを見れば、大まかな状況がわかります。深圳の上半期のデータが今朝発表されましたが、私は見てみました。製造業は非常に活況で、規模以上の工業付加価値は 12％成長し、輸出入は 31.7％成長しました。しかし、消費は非常に厳しい状況で、社会消費品小売総額の成長率はわずか 1％で、全省平均よりも低いです。莞の上半期のデータも出ています。莞のデータは深圳と同じで、製造業は好調ですが、消費は非常に悪い状況です。小売総額は 1％成長しました。ちなみに、統計データの公表に関しては、深圳と莞は一般的に最も早いです。現時点では、他の 3 つの都市の上半期の小売総額データはまだ出ていませんが、1〜5 月のデータは見ることができます。広州、佛山、惠州の 1〜5 月の小売総額はそれぞれ 2.0％、2.4％、4.1％成長しました。大湾区の 5 つの都市でも差が存在することがわかります。一般的な傾向は、都市化の程度が高いほど、消費の成長率が低くなるということです。そのため、深圳と莞が最も低く、惠州が田舎が多いため、成長率が比較的高くなります。社会消費品はさまざまな種類がありますが、どの商品の販売が悪いのかは公式の報告書ではわかりません。なぜなら、公表されているのは成長率が良いものだけだからです。たとえば、深圳の報告書によれば、生活用品の販売は好調で、穀物や食品の販売は 12.6％成長しました。裏には、他の非必須消費品の販売が不振であるという隠れた意味があります。広州のデータを調べていると、1〜5 月の具体的な商品の販売状況がわかりました。公表された 13 の大分類の商品のうち、3 つのカテゴリーがマイナス成長しています。それらは自動車（-10.9％）、石油および製品（-5.2％）、家庭用電化製品および音響機器（-5.0％）です。また、生活用品や通信機器もわずか 1〜2 ポイントの成長率です。これは、現在の人々が節約し、支出を削減していることを示しています。例えば、車を買い替えずに、車を少なく運転せず、家電製品を買い替えず、新しい携帯電話を買わないなどです。上記のデータから、以下のような状況がわかります。一方で、生産は高速で進行しており、大量に生産された商品は海外に輸出されています。他方で、消費は非常に低迷しており、深圳、広州、莞の労働者たちは、生活必需品を買う以外のお金はすべて住宅ローンの返済に回したり、銀行に預けたりしています。消費データが最も悪い深圳、広州、莞の 3 つの都市は、偶然にも広東省で最も高い住宅価格を持っています。これは理解できることであり、これらの都市の労働者は最も多くの住宅ローンを抱えており、現在の深刻な住宅価格の調整と高い失業率の時期において、資産に受ける影響も最も大きいです。高い住宅価格による消費の排除効果や、不動産市場の下落による消費信頼の打撃は、広東省の上半期の経済データにおいて、ひっそりと現れています。広東省は 2021 年から 2023 年まで、3 年連続で全国よりも低い GDP 成長率となり、今年の上半期の成長率と全国の差はさらに広がっています。一方、深圳と広州の不動産市場は 2021 年から下落し始め、今年も下落の勢いが衰えていません。深圳と広州の不動産価格の下落速度と深さは、明らかに北京や上海を上回り、経済へのネガティブな影響は非常に大きいです。広東省に比べて、江蘇省の経済は不動産の影響を受けることが少ないです。江蘇省の蘇州、南京などの主要都市の不動産バブルは深圳と広州に比べてはるかに小さく、また、郡域の経済は発展しており、人口や産業の分布もより均等です。それに応じて、江蘇省のサービス業と消費データは非常に良好です。上半期の江蘇省の第三次産業は前年比で 4.8％成長し、広東省よりも 2.1 ポイント高いです。消費品小売総額も前年比で 4.9％成長し、広東省よりも 3.7 ポイント高いです。サービス業と消費の利点を活かして、江蘇省は上半期に予想を上回る 5.8％の成長率を達成し、広東省との GDP の差は第 1 四半期の 3,000 億元から 2,000 億元に縮小しました。この傾向が続くと、年末までに広東省が第一の経済大省の地位を守ることができるかどうかは、少し不透明です。